カテゴリー: 人と違っていい

  • 皆んなと違っていい、と教えてくれた猫

    【自己紹介】
    中村久美恵 2011年BBSH卒業、BHSプラクティショナー。会社員を経て、宇宙と自然と動物を愛するエネルギーヒーラーへ。オンラインでエネルギーヒーリング、カウンセリングを提供中。

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    本当はヒーラーになりたいあなたを助けるエネルギーヒーラー、中村久美恵です。ヒーラーになるのに今の職業は関係ありません^^ 
    最近、ご近所の奥様たちの活動?が早くなりました。日焼けを気にしてか、朝6時に草取り、すぐゴミ出し、そして日差しがまぶしくなる時間には既に家の中。私も5時半ころ起床が日課となりました。朝8時には30度になるので、熱中症にも気を付けたいですよね。
    トム(オス猫)2歳の時



    昨日(19日)、愛猫トムの初七日を迎えました。6歳で旅立ちました。
    腎臓が弱くて、過去1年間は特に気を配りました。明日はワクチン接種の日だ、外出中が心配だな、と思っていたら、前日の朝、静かに息を引き取りました。

    「ありがとう、心配しなくていいよ」

    そう言われたような気持ちになりました。
    (*´Д`)

    去勢手術をしたら、ぷくぷく体形になりました。

    3か月くらいの頃。お兄ちゃんのクロスケと。

    この子は、ほかのどの猫とも違っていたんです。人間にこびない、甘えない子でした。いつもマイペースで、怒られても知らん顔。まったく懲りた表情もなく、淡々としていました。唯一、甘えてくるのはご飯の催促の時だけ。食べ終わったら、また好きな場所でくつろいでいました。

    6年前の梅雨の大雨の日、裏庭に誰かが2匹を捨てていきました。鳴き声に気づいたものの、母猫が近くにいるかもしれないと2日ほど様子をみました。
    やや寒かったので、ふわふわのフリースを入れた洗面器に2匹を移したのですが、人間のにおいがついたから母猫が来ないのかなあ、などと心配したものです。
    3日目にしびれを切らして家の中に連れてきました。近づいたときに、お兄ちゃんの黒猫はすぐ逃げたのですが、弟を心配してか、すぐそばのあじさいの陰からじっと私を観察していました。
    トムはというと、目ヤニでくっついた目が見えないまま、「プシュ!プシュ!」という吃音を立てて私を威嚇!
    ( ゚Д゚)
    今までにそんなことをした子猫はトムだけです。
    (;^ω^)
    大きなあじさいの葉が守ってくれて、2匹とも濡れることなく、元気でした。

    トムの目をぬるま湯に浸したコットンでふき取ると、目は開いています。指を動かして確認すると目で追ったので、しっかり見えることがわかりました。
    それからの1週間は2匹ともうんちが緩くて、毎日の掃除が大変でした。
    ><;
    これは寄生虫かも、と動物病院へ連れて行くと、やっぱりそうで、すぐお注射されました。お薬いただいて、そのあとはすっかり良くなりました。
    トムとクロスケを保護した3か月後に、大けがした福ちゃんがやってきました。ぱっくり開いた傷口からピンク色の筋肉が見えているほどの、ひどいケガ。病院で抗生物質のパウダーを処方してもらい、毎日それをふりかけました。固まって、かさぶたのようになるんです。
    トム、クロスケ、福ちゃん

    3匹はとてもやさしい男の子で、すぐに仲良くなりました。新しいベッドを買ってくると、必ず3匹一緒でした。
    「猫ってすごいなあ」と思うことの一つに、「他人を受け入れる」心の大きさがあります。特にトムは、喧嘩をしたこともなく、怒ったこともなく、淡々としていました。
    一時期、保護猫が増えたことでトムがあちこちにおしっこをするようになりました。こちらが怒っても知らんぷり、当然のような顔をしていました。思えば、優しいながらも「ここは俺んちなんだぞ」と思っていたのかもしれませんね。
    夏になると、ほかの猫は近づきもしない、お風呂場に入るようになりました。タイルが冷たくて気持ちよかったようです。その後、ドラム洗濯機に入っていたことがあるので(!)買い替える時には上から入れるタイプの洗濯機にしました。
    「本当にマイペースだなあ」と思うことが多くて、この子は「普通、猫は・・・」というのが通じないな、と何度も痛感させられたものです。

    亡くなる前はがりがりに痩せて、歩くのにも力が入らず、ふらふらしていました。それでも、抱きかかえると嫌がって「自分で歩く!」というかのように、手足を動かして抵抗しました。
    最期はお風呂場にいたのですが、触れてほしくないようで、自由にさせていました。旅立ちの準備が始まると、手足が道を歩くかのように動きます。(犬も猫も同じですね)
    カタン、と洗面器を片方の足で蹴って、そのまま心臓が止まりました。瞳孔がひらいて、大きな大きな黒目になりました。最期、そばでお見送りができて、本当に良かったです。
    体力が落ちてからのトムは、庭のオリーブの木陰でよく休んでいたので、亡骸はオリーブの木のそばに埋めてあげました。
    本当に不思議なことに、その朝、バラが一輪、きれいに咲きました。このバラは本当に不思議で、猫が亡くなったときは毎回、12月の寒いときに愛犬ハチが亡くなった時も、秋に父が亡くなった時にも、一輪の花を咲かせてくれました。

    私はといえば、まだトムがいないことに慣れていません。毎日何度も取り換えていたトイレシーツが汚れてないのに気付いて「え?」。1日に何度も取り換えていた水が減ってないことに「え?」。「あ、そうか・・・」と、本当にトムがいないんだなあ、とさみしい思いです。
    6年間はあっという間でした。他のどの猫とも違ったトムは、私に「皆んなと違っていいんだよ。「普通はこうする」に、しばられなくていいんだよ」ということを体現しながら、教えてくれました。

    ありがとう、トム。あなたは永遠に私の家族だよ。また会いましょうね。
    皆んなで広げよう、動物を大切に思う心♡